最近は死生感も多様化し、永代供養や自然葬を希望される方が多くなりました。
理由としては…
●後継者がいないのでお墓を維持していくのが難しい。
●子供達が都会に行ってしまった。
●お墓の事で子供達に負担をかけたくない。
●亡くなった後は自然に戻りたい。
などの理由からお墓を維持・管理しなくても良い方法として徐々に増えているようです。
では、自然葬にはどういったものがあるかというと
故人の遺骨を粉末状にしたものを、船から海に蒔いて供養する海洋散骨と
お墓の代わりに樹木を墓標とする散骨、その他空中からセスナ機や
ヘリコプターを利用して散骨する方法やバルーン葬、宇宙葬などの方法があります。
今後増々多様な弔い方が登場し、選択肢が広がっていくと思われます。
しかし、実際行うとなると様々な問題が生じる場合もありますので
専門家のアドバイスを受けるようお勧めします。
そこで今回は自然葬の中の海洋葬にスポットを当て、記したいと思います。
現在、青森県内では八戸沖・三沢沖・深浦沖・仏が浦沖など水域4㎞以上、
水深50m以上で漁業権の外れる場所で散骨されています。
たまにサスペンスドラマなどで船の上から遺灰を蒔くシーンがありますが、
実は昭和の時代までは、散骨は遺骨遺棄罪に当たるのではないか?
と問題視する専門家もいました。
しかし1988年に、法務省や厚生労働省が違法行為ではないという見解を
示した事で散骨専門の葬儀会社も現れ始め、2014年12月1日
一般社団法人日本海洋散骨協会が設立されました。
現在、認定海洋散骨アドバイザー検定を中心とした啓豪活動や自主的ガイドラインを設け
多義にわたる活動を行っています。
海洋散骨のメリット
●料金が一回限りで済むうえに安い。
●お墓や仏壇と違って、管理する手間が無い。
●自然思考や自然回帰、エコという考え方に合う。
●墓石建立に比べて、費用が抑えられる場合も多い。
●海は繋がっているからどこにいても手を合わせられる。
海洋散骨のデメリット
●保守的な親族から異論がでる場合もある。
●天候に左右されやすい。 (日程が予め決定している為、中止になった場合滞在費用が発生する場合もある)
●散骨してしまうと元に戻らないので、自分または故人様が海洋散骨を選ぶことが最適なのか
充分考慮した上で選択する必要がある。
次に海洋散骨の方法ですが、一つ目は
近親者だけで行われる「単独葬」があります。
単独葬は船を貸し切って行われ、人数は限られますが
身内だけで故人に思いを馳せられる点がメリットです。
二つ目は、数グループが船に乗り合わせて行う「合同散骨」という
方法があります。
全く面識の無い家族と一緒の船に乗る事に少し抵抗を感じるかもしれませんが
その分チャーター船の料金が分割されて安く済むというメリットがあります。
いずれも各専門業者によって料金体系や含まれる内容が異なりますので
こちらも専門家にアドバイスを受けるか当社までご連絡いただければ
専門業者をご紹介いたしますのでお気軽にお電話ください。
株式会社 リンクモア ☎017-735-1407
パッフェルベル 9