2019.01.23
守り刀
2月3日は「節分」と呼ばれる行事があります。
雑節の一つで、季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)のことで、
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるとされ、
追い払うための悪霊ばらいの行事が執り行われます。
いわゆる「鬼は外、福は内」と言って豆をまきますが、
日本にはとにかく「魔除け」の習慣が多く、
八百万神のごとく「魔」もたくさんいらっしゃるみたいです。
葬儀の中でも魔除けの習慣の一つに「守り刀」というものがあります。
ご遺体の胸の上に袋に入れた木刀を置き、
「魔物から故人を守る」といわれる物です。
宗教によって考え方は異なり、習俗の意味からはさまざまな説がありますが、
その一つに「猫又」「火車」等の魔物の説があります。
年老いた猫が化けて遺体をさらい、食べてしまうという説。
猫の不思議な習性から転じた言い伝えだと思いますが、
飼い猫でも人が亡くなると、その匂いを嗅ぎつけ、遺体に近づいていきます。
おじいちゃんやおばあちゃんが猫を遺体に近づけるなと言った場合は、
そのような言い伝えを知ってか知らずか・・・
意味を知ると納得するかも。
donchi