誰でも一度は、目にしたことがある枕飯と枕団子について説明したいと思います。
同じ仏教でも地域や宗派によって慣習が異なるので、
それぞれに見合った供え方をしましょう。
まず、枕飾りとは?
故人が亡くなってからお通夜やお葬式が始まるまでの間、
安置した場所で故人の枕元に供えます。
枕飾りには、亡くなられた方の魂に迷わず成仏をしてもらうための
「道しるべ」としての役割もあります。
亡くなってから間もない方の魂は、人としての欲を捨てきらず、
この世への未練が残っていると言われます。
そこで枕飾りを供えてこの世への執着心を浄化させて、成仏をしてもらうのです。
枕飯とは?
枕飯とは枕飾りの中に含まれる、亡くなられた方に供えるご飯のことです。
もともとは、一膳飯と言われ、最後の食事という意味合いがあることから、
「死者のこの世での最後の食事」としてお葬式の作法に使用されるようになりました。
枕団子とは?
冥途への旅の途中でお腹が空いたらいつでも食べられるように、
あるいは旅の途中で空腹に苦しむ人々に合ったら団子を分けることで功徳を積めるように、
という思いが込められています。
また、枕団子を見て食べたいと思って蘇って欲しい、という願いもあったようです。
いずれも亡くなられた方々への敬意を示し、
ご冥福を祈るために用意されているものです。
葬儀に関することでお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談下さい。
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