今回はフランスはパリの葬儀を見てみましょう
フランス・パリの葬儀は、多くはカトリックの教えに準じたもの。
舟形の棺には、故人が成人であれば黒、子供であれば白の布を掛け、
故人のイニシャルのついた盾を乗せます。
葬儀の場には、黒のカーテンを張りめぐらし、棺とともに燭台を置きます。
パリでは、葬儀の場の飾り付けをはじめ、遺体の搬送や納棺、
葬儀用品の仕入れなどの基本部分を区営の公社が運営しています。
また、葬儀の進行などを市営の葬儀社に依頼するとしても、
その料金やサービスに関しては、厳密な規定があります。
そのため、掛かる費用は日本と比べてずっと安価。
葬儀は福祉の一貫であり、
社会全体でケアするものとの考えが根底にあるのでしょう。
誰もが安い料金で葬儀を行え、有名人であろうが、庶民であろうが、
同じ二平方メートルの広さの土の下で眠ることが出来るパリ。
そして、ある者は華やかな墓石を、ある者はシンプルな墓石を、
またある者は芸術的な墓石を建て個性を発揮するパリ。
それは自由と平等の国、
フランスの都に生きる人たちにふさわしいフィナーレなのかもしれません。
葬儀もお国柄が出るんですね。
ユン