2020.09.15

家族葬とは?直葬や密葬とどう違う?

家族葬、直葬、密葬など、お葬式の形式を表す用語はさまざまあります。
それぞれどのような意味で、どんな違いがあるのでしょうか。
今回は、家族葬について説明したうえで、直葬や密葬との違いを解説します。

 

*家族葬とは近親者を中心とした葬儀のこと
家族葬とは、地縁や社縁など、義理で集まる一般会葬者には参列を遠慮してもらい、血縁を中心とした近親者だけで営まれる葬儀のことです。
家族葬という言葉は、90年代後半に生まれたといわれています。
それまでは、葬儀といえばたくさんの人たちが集まるのが一般的でした。遺族のサポートをするために駆けつけた近隣の住民や、故人や喪主の会社関係の人たち、当日の手伝いのために駆り出された会社の同僚などなど。会葬者(弔問者)は優に100人を超え、遺族はあいさつに回るだけでも精一杯です。
これでは故人と向き合う時間が十分にとれないという考えから生まれたのが家族葬です。
集まるのが近親者だけであれば、もう二度と向き合うことのできない生身の故人とかけがえのない時間を過ごし、ゆっくりとお別れをすることができます。

 


*直葬と家族葬とは、通夜やお葬式があるかないかが違う
直葬とは、少人数で行うシンプルな葬儀形態という点では家族葬と似ているように見えますが、根本的に違う部分があります。
家族葬は、小規模ながらも通夜とお葬式を営みます。形式的には、一般的な葬儀と同じです。
一方、直葬では通夜もお葬式もなく、火葬をするのみです。つまり直葬では、儀式的なことを一切しないということになります。直葬でも何らかの儀式がないと寂しいという人のために、火葬炉の前で短いお経を唱えてもらうなど、簡易的な儀式をともなう直葬も見られます。これを「火葬式」などと呼んでいる場合もあります。

 


*密葬と家族葬とは、後に本葬があるかないかが違う
「密葬」という言葉を聞いたことのある人も多いと思われます。
「密」の字から、「ひっそりと営むお葬式」というイメージが連想されるため、家族葬と似ているのではと考えるかもしれません。
確かに、密葬も近親者のみで行われるという点では家族葬と一致しています。
しかしそもそも「密葬」とは、後に本葬が営まれるときに使う言葉です。著名人がまずはひっそりと家族のみで葬儀を行い、後に一般会葬者を受け入れるお別れ会が開催されることがあります。このとき、初めに行われる葬儀を密葬、お別れ会を本葬といいます。
密葬は、会葬者がかなりの数にのぼると予想されるとき、火葬までに本格的なお葬式の手配をするのが間に合わないため、ひとまず近親者だけで行われる葬儀のことです。


当社でもいろいろなご葬儀をお手伝いしております。
随時ご相談にのりますので、ご不明な点があればいつでもご連絡いただければと思います。

 


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