2022.01.19

お葬式をあげる意味と家族葬

お葬式はなぜあげるのか、考えたことはありますか?

お葬式は、「命の重み」を再認識する場ではないでしょうか。

お葬式を通じて、生と死の重さを知り、故人様に寄せる想いや痛みなどを感じ、

命の尊さを感じとる…
 

一概に言えるものではないかもしれませんが、どのような形であっても

お葬式をあげることで、一つの心の区切れにはなるのではないでしょうか。

ご遺族で悲しみを共有し、現実として亡くなった事実を受け入れ、

そのうえで、新たな生活への一歩を踏み出すための、

心を再生させるプロセスでもあると思います。

さて、近年では家族葬が多く執り行われていますが、

家族葬についてどこまでご存じでしょうか。

家族葬には明確な定義はありません。

基本的に必要なことや、式の流れは一般的なお葬式とほぼ変わりはありません。

家族葬だから、家族だけでお葬式をあげなければならないと

思っている方も多いかもしれませんが、明確な定義はありませんので

参列していただく範囲に決まりはありません。
 

ご親戚はもちろん、故人様と親しかったご友人などご家族以外の方が参列されても大丈夫です。

家族葬は、心痛の中にあるご遺族が、参列する方への気遣いや準備などが

軽減されることにより、故人様とのお別れに向けた心づもりの時間を

少しでも長くとることができます。

また、ご遺族や故人様と親しい間柄の人を中心としたお見送りができ、

思い出話など気兼ねない時間をゆっくりと過ごすことができます。

ご遺族は故人様と親交があった人に対して、生前のお礼を丁寧に伝えることもできます。

費用に関しては、一般のお葬式の場合と考え方は同じです。

家族葬だから安いという事は、安易には言えません。

確かに返礼品や料理の数が一般のお葬式に比べ減少しますので、

費用の総額は低くなると思いますが…

とにかく、前もって事前相談をして見積もりをとることが一番安心かと思います。

家族葬を終えた後、どうしても弔意を表したいなどのように、

故人様を慕う方がご自宅を訪問され、ご遺族が対応に困ってしまうということもあります。

また、お知らせする方や参列する方を家族葬だから…と

限定してしまったがために「なぜ、参列させてくれなかったのか…」

「家族葬をあげる前に知らせてほしかった…」などと、

やり場のない想いをあびせられることもあります。

お葬式後のことも考慮し、慎重にお知らせする範囲を検討したうえで、

家族葬をあげることをおすすめいたします。
 
 

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