2021.08.18

世界の明るい葬儀

異国に永住している日本人は世界中にいるでしょうが、

そんな中、葬儀の違いに戸惑う人は多くないはずです。

日本でも、地方に行けば、違う風習があるのと同じだと思います。

日本でのお葬式のイメージと言えば、厳かな雰囲気の中でお経が読み上げられる。

故人を想い、別れを悲しみ、暗い雰囲気が会場全体を覆っている。

そんなイメージを持つ方が多いかと思います。

 

ただ、ところ変われば文化も変わります。

世界のお葬式を調べてみると国によって

弔い方が全く異なりびっくりしました。

その中で私が一番興味を持ったのが

アフリカの西部に位置するガーナ共和国。

ガーナではお葬式の雰囲気が日本とは全くの真逆でした。

会場全体に響く陽気な音楽。

そしてリズムに合わせて、棺桶を担いだダンスパフォーマンスが披露されるのです。

https://youtu.be/52_QfNDTfA0

↑少し前に話題となった棺桶ダンスです。

 

参列者も楽しそうにリズムに乗っています。

ガーナのクリスチャンの家庭では、人が亡くなってから葬式を行うまで、1~3ヶ月かかります。

亡くなってからすぐに行われない理由は、莫大な費用の準備に時間がかかるから。

一般人の葬式で平均約20万円。村の首長ともなると約50万円以上するとのこと。

ガーナ人の平均月収が約4,000円程度。

それくらい儀式に思いとお金をかけます。

 

資金調達ができると、葬式は3日がかりで執り行われます。

ガーナでは人間は死んだ後、また新たな人生が始まると信じられており、

「死」は「新たな始まり」と捉えられます。

つまり、ガーナにとって葬式とは、故人の死は悲しむ為のものではなく、

新たな人生を得た故人をみんなで祝福するための儀式なんです。

なので葬式ではこのようにダンサーたちが招待されることがあるそうです。


故人を盛大に送り出すために、棺桶を運ぶ男たちは

陽気な音楽とドラムのリズムに乗せて踊ります。

また、ガーナの喪服は黒と赤です。

そして棺もお金に余裕がある方だと故人の人生にちなんだ

まるで遊具のようにド派手な棺をオーダーメイドするそうです。

ガーナの棺桶は、木を切るところから、ひとつひとつ手作りされています。

芸術品としても海外から高い評価を受けており、欧米などの美術展にも出展しているそうです。

 

マナーや礼儀にとらわれずただ、生前の故人について花を咲かせ、

想い偲ぶような葬儀にしたい。湿っぽい葬儀を避けて、参列者皆が温かく穏やかな気持ちで、

明るく故人を見送りたいという方も最近は多いかと思います。

心を大切にした葬儀スタイル…故人様に合った儀式でお見送りできると素敵ですよね。

 

小さな疑問、相談などなんでもお聞きください。

㈱リンクモア ☎017-735-1407

                                      黒沢さん