異国に永住している日本人は世界中にいるでしょうが、
そんな中、葬儀の違いに戸惑う人は多くないはずです。
日本でも、地方に行けば、違う風習があるのと同じだと思います。
日本でのお葬式のイメージと言えば、厳かな雰囲気の中でお経が読み上げられる。
故人を想い、別れを悲しみ、暗い雰囲気が会場全体を覆っている。
そんなイメージを持つ方が多いかと思います。
ただ、ところ変われば文化も変わります。
世界のお葬式を調べてみると国によって
弔い方が全く異なりびっくりしました。
その中で私が一番興味を持ったのが
アフリカの西部に位置するガーナ共和国。
ガーナではお葬式の雰囲気が日本とは全くの真逆でした。
会場全体に響く陽気な音楽。
そしてリズムに合わせて、棺桶を担いだダンスパフォーマンスが披露されるのです。
↑少し前に話題となった棺桶ダンスです。
参列者も楽しそうにリズムに乗っています。
ガーナのクリスチャンの家庭では、人が亡くなってから葬式を行うまで、1~3ヶ月かかります。
亡くなってからすぐに行われない理由は、莫大な費用の準備に時間がかかるから。
一般人の葬式で平均約20万円。村の首長ともなると約50万円以上するとのこと。
ガーナ人の平均月収が約4,000円程度。
それくらい儀式に思いとお金をかけます。
資金調達ができると、葬式は3日がかりで執り行われます。
ガーナでは人間は死んだ後、また新たな人生が始まると信じられており、
「死」は「新たな始まり」と捉えられます。
つまり、ガーナにとって葬式とは、故人の死は悲しむ為のものではなく、
新たな人生を得た故人をみんなで祝福するための儀式なんです。
なので葬式ではこのようにダンサーたちが招待されることがあるそうです。
故人を盛大に送り出すために、棺桶を運ぶ男たちは
陽気な音楽とドラムのリズムに乗せて踊ります。
また、ガーナの喪服は黒と赤です。
そして棺もお金に余裕がある方だと故人の人生にちなんだ
まるで遊具のようにド派手な棺をオーダーメイドするそうです。
ガーナの棺桶は、木を切るところから、ひとつひとつ手作りされています。
芸術品としても海外から高い評価を受けており、欧米などの美術展にも出展しているそうです。
マナーや礼儀にとらわれずただ、生前の故人について花を咲かせ、
想い偲ぶような葬儀にしたい。湿っぽい葬儀を避けて、参列者皆が温かく穏やかな気持ちで、
明るく故人を見送りたいという方も最近は多いかと思います。
心を大切にした葬儀スタイル…故人様に合った儀式でお見送りできると素敵ですよね。
小さな疑問、相談などなんでもお聞きください。
㈱リンクモア ☎017-735-1407
黒沢さん